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自然環境を保全しつつ調整池を清掃するには?~在来種保全と外来種流出対策~

サステナビリティ 2022.02.10

目次

 

敷地内の調整池やため池はどうやって管理すべき?

調整池とは、降った雨を一時的に溜めておいて、少しずつ下流に流す調整機能を持つ池です。大雨で河川や水路が増水することを防ぐ機能があります。

落ち葉や土砂が流入するため、数年経過すると調整機能を低下させてしまいます。堆積物の量が増加してしまうと、池が本来持つ「保水機能」が失われてしまいます。そこで、「浚渫(しゅんせつ)工事」を実施して堆積した土砂を取り除き、水量・水流を改善します。

「浚渫工事」について、詳しくはサステナビリティページをご覧ください。

調整池やため池を清掃する際のリスク

池を清掃する際に、池の水を放流します。その際に、放水ポンプに在来種が巻き込まれて死んでしまうことがあります。また、放流水と一緒に外来種が流れてしまう可能性もあります。そうすると下流の自然生態系に影響を与えてしまいます。

これらのリスク対策として、河川にネットなどを設置して侵入防止対策を実施することで、工事による生態系に対する負荷を最小にとどめます。

「自然環境保全施工」の事例-今回の工事のポイント

四日市市内の調整池で自然環境に配慮した浚渫工事を実施したので、「自然環境保全施工」の事例としてご紹介します。

工事の施工にあたり、事前の環境アセスメントを実施。その結果、環境省が指定する侵略的外来生物であるアメリカザリガニの生息が確認されました。

そこで、池の水を排水する際にアメリカザリガニが流出しないようにするため、排水口に外来種回収ネットを設置しました。

また、アセスメントでアキアカネのヤゴなど在来種が確認されたので保全しました。

自然環境保全施工のポイント

流出防止ネットの様子

放流先の河川の様子

このままでは生態系が崩れてしまう恐れがあります。
もし、ホタルが生息している河川や水路であれば、ザリガニの影響によりホタルの個体数が減少してしまう可能性も高くなります。
※今回の工事場所ではホタルは生息していません

在来種保全

工事中に捕獲したヤゴなどの在来種は保全し、工事後に放流します。
田んぼは冬場に乾田化※しますが、その環境下でアキアカネが生き延びるためには、調整池などの人工的な環境を作ることが必要不可欠です。
工事中も多数のアキアカネが産卵に来ていました。

※乾田化…水が抜かれて乾燥した田んぼになること

まとめ

自然環境保全施工の結果

工事前と後を比較すると大きく環境は変わりました。本来この場所は、降雨を溜めて下流に流す調整機能を持つ場所です。

今回の施工を通して、調整池が持つ本来の機能の回復を目指しつつ、工事によって発生する新たな環境問題(外来種流出)を防止し、地域の生態系の保全に努めました。

また、田んぼの乾田化や水辺環境の減少など絶滅の危機に瀕している地域の在来種たちを一定数守ることができました。

工事と環境保全の両立は難しい面がありますが、可能な限り両者のバランスを保ちながら工事を進めていきます。

環境配慮工事の実績があります。

他にも車部品製造工場様にて環境に配慮した「調整池の清掃」を実施させていただいた実績があります。
▼詳しくは下記コラムへ▼

上記に限らず、貴社のCSR活動をバックアップさせていただくことも可能です。
▼詳しくは下記コラムへ▼

東産業では「自然環境との共生・共存」を企業としてどう取り組むべきかを一緒に考え、弊社のこれまで培ってきた経験・知識をもとに多角的観点でご提案させていただきます。

その他の取り組みについてはサステナビリティ基本方針をご覧ください。

東産業が貴社のCSR活動をお手伝いします。

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