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【施工事例】発生するとやっかい?!アオミドロを5日間除去し続けた結果

2020年10月27日

皆さん、こんにちは!
飛んでいるトビより地上のトビが好きな、CSV課とらです。
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目次【発生するとやっかい?!アオミドロを5日間除去し続けた結果】

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|発生するとやっかい?!アオミドロってなに?

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ある調整池を管理されている方から「東産業で池の水質改善ができないか?池のpHが上がって困っている」とご依頼がありました。三重県にある工場の方で、普段から池のことでよくお仕事を頂いていました。現場に行ってみると、池全体が緑色に染まっていました!
よく近づいて見てみると、緑色の正体は「アオミドロ」と呼ばれる藻類の一種でした。
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アオミドロとは
科目|ホシミドロ科アオミドロ属アオミドロ類
特徴|緑藻植物に近い藻類のグループ。細胞は細長い円筒形で糸状。
   有機物に富む湿田などに多くみられる。
   6月以降になると緑色でぬるぬるとした極細の糸状のかたまりが水面を覆っているのが観察される。
   増えると「とろろ昆布」のようになって水に漂い、重くなると底に溜まる。
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おそらく、2020年の酷暑で水温が上がり、流入水量も低下したため、富栄養化が進み、大量に発生したのではないか、ということです。アオミドロが水質のpH上昇にも関係しているだろう、ということでアオミドロの除去をすることになりました。
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水中のアオミドロのようす
■水中のアオミドロのようす
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アオミドロがある場所とない場所の比較
■アオミドロがある場所とない場所の比較
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|池のアオミドロを取り除くには?大量にある場合

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水槽などでアオミドロが発生してしまって除去する方法などはよく見かけるのですが、今回の場合は調整池。大規模です。しかも常に一定量の水が流れてきます。これは工場排水の関係上、止めることは難しいです。そこで、まずは「すくい取る方法」で大量にアオミドロを除去することにしました。使う道具は緑色のネットを加工した地引網です。
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地引網の加工ポイント|
・長さ15mのネットを使用
・アオミドロのみをすくい取れるよう、網目もあらめのものを選ぶ
・下には鎖で重りを、上には浮きを取り付けて効率よく絡め取る
・2人で両端を引けるように両端にトラロープを取り付ける
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当社自作の地引網
■当社自作の地引網
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池の深さは大人のひざ下~胸の高さぐらいです。特にアオミドロが多い箇所を重点的に、3人で網を引きます。アオミドロは池底に溜まっていることが多いので1人は先に水底を足で蹴り上げてアオミドロを浮かせておきます。
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地引網でアオミドロをすくい取るようす
■地引網でアオミドロをすくい取るようす
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アオミドロがひっかかると網が「U」の字になります。こちらの池には底にヘドロなどの堆積物があるのでそれもすくってしまうと結構重いです。
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網にかかった緑色のアオミドロ
■網にかかった緑色のアオミドロ
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岸まで引っ張ってきたら水を切ってから陸にあげます。そうしないと護岸を登るのは一苦労です。水分を含んだアオミドロは大変重くなっています。本当に、めちゃくちゃ重いです!しかもヘドロなども混ざって、岸も滑りやすくなっています。
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水を切るようす~真ん中にアオミドロが溜まります~
■水を切るようす~真ん中にアオミドロが溜まります~
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最後に、アオミドロの中に生きものが混じっていないか仕分けをして、在来種は池へ戻し、外来種は駆除します。
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ヘドロの中から生きものを救出するようす
■ヘドロの中から生きものを救出するようす
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オオヤマトンボのヤゴは大迫力のアゴです!
■オオヤマトンボのヤゴは大迫力のアゴです!
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こうして、池の中の生きもののを確認することもできました。
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|地引網よりも効率の良い方法

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地引網が効率的だと思っていたのですが、案外陸に上げるのが重労働で時間がかかります。そこで、「叉手網」(さであみ)を使うことにしました。叉手網とは魚を捕まえる時の専門用具で、どじょうすくいのカゴのようにして両手に持って使い、主に広範囲にいる小魚を捕まえるのに適しています。
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叉手網での作業方法
■叉手網での作業方法
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叉手網でのアオミドロ除去メリット|
・1人で扱うことができる
・すくったアオミドロを水切りしてタライに溜めることができる
 ※陸に上る必要がない

・重くなる前にすくう量を調整できる
・コンパクトで微調整が可能→アオミドロのみを除去しやすい
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叉手網の活躍により、地引網よりも少人数で効率的に作業することが可能になりました。
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|アオミドロを5日間除去し続けた結果

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作業の結果、5日間(実労働19.5時間)の作業でアオミドロ約2000㎏を除去しました。当初は、地引網による除去を行いましたが作業効率化や1回に回収できる量(成果)を踏まえ、叉手網に変更しました。作業時間はその日の天候、雨天による池流入水量などに合わせて変更しましたが、日平均4時間程度の作業でした。すべてのアオミドロを除去できたわけではありませんでしたが、堆積していたアオミドロの層は薄くなり、池の底が見える箇所が多数確認できました!
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作業前の池底
■作業前の池底
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作業後の池底
■作業後の池底
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最終的にアオミドロが大幅に減ったのは次の条件下でした。
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・気候が夏から秋へ変化して気温が低下した
・日照時間が減少
・雨による水量の増加
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アオミドロが増える原因は日光による光合成が1番有力なようです。水量が多くなったり、水面が覆われることで日光が池底まで届きにくくなります。もちろん、発生してしまったアオミドロを物理的に取り除くことも大切ですが、それ以上発生しないように環境を整えることが大切です。
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東産業CSV課では、身近な水環境を改善するお手伝いを行っています。お気軽にお問い合わせください!
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とら (=´ω`=)

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