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水槽やため池のコイを保全しながら清掃するには?

2019年5月20日

皆さん、こんにちは!
田んぼで鳥に警戒されまくる、CSV課とらです。
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目次【水槽やため池のコイを保全しながら清掃するには?】

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お仕事をいただいた経緯

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先日、四日市市内の食品工場の排水処理施設にある沈殿槽を清掃しました。この沈殿槽には工場排水が流れてくるのですが、水質異常があるかどうかの指標としてコイを飼って、コイに異常があれば水質が悪化したと判断されているそうです。今回はこのコイを元気なまま清掃して欲しいというご依頼をいただきました。
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■清掃する前の沈殿槽にオレンジや黄色のコイが見えます
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工事は2019年4月27日から5月8日にかけて、ゴールデン・ウィークを挟んで実施しました。清掃が完了するまでの間、お客様の水槽を借りて10日間コイを保全しました。気温が25℃以上になる夏日が観測された日もある中、どのようにしてコイを弱らせないように保全したのかご紹介します。
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どのようにしてコイを弱らせないように保全したのか。施工手順。

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■青い排水ホースで水を吸い出した沈殿槽
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最初の写真に比べて水位がだいぶ低くなっていることが分かります。槽の中に降りてタモでコイを合計16匹捕獲しました。
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■コイを捕獲しているようす
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■「バッカン」という入れ物を使ってコイを槽の上まで運びます
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■捕獲したコイ
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■ニシキゴイが多かったです
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そして施工が完了するまでお客様の水槽の中で保全します。水槽は円柱の形をしていて、高さが2m、半径が1mあります。
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■コイを保全している水槽のようす
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コイの保全ポイント

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 外敵からの保護 
写真でも分かるように、水槽全体を黄色いネットで覆って鳥に襲われないようにしました。水槽は沈殿槽よりも浅く、空からは容易に見つかってしまいます。また、水槽には沈殿槽にあった足場がなく、外敵から姿を隠すことができません。
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 pH調整 
pH(ペーハー又はピ-エイチと読みます)ですが7.0は中性を示します。数字が上がればアルカリ性、下がれば酸性ですが、水槽飼育では最も重要な水質を判断する指標です。
適正なニシキゴイの環境水はほぼ中性で、PH6.8~7.2位です。通常水が古くなると徐々に酸性を示す傾向があり、薬剤を投与して水質を安定させました。
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 空気を送る 
散気管という、先端から空気がブクブクと出ていく配管を組んで、水槽の水に酸素を多く溶け込ませました。水槽で生きものを飼育する際によくブクブク泡を出す機械を使うのですが、それをエアレーションと言います。水槽の中に十分酸素が行き渡るよう、巨大なエアレーションを設置したのです。流れがある水域では問題ないのですが、水槽のような流れのない水の中では溶存酸素量(水の中に溶けている酸素の量)が低くなってしまいます。これではコイたちも息が苦しくなってしまいます。
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 水槽内の確認 
もちろん、水槽内のコイが弱っていないか、実際に目視や水中撮影をして確認しました。
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■水槽内を元気に泳ぐコイのようす
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このようにしてコイを保全している間に無事沈殿槽の清掃を終えることができました。最終日には保全していたコイを放流しました。沈殿槽の上から投げ入れてはコイが傷ついてしまうので、タモを使ってそ~っと放します。
作業の様子を短い動画にまとめました。
こちらをご覧ください。
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まとめ

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前述したように水槽やため池のコイを保全しながら清掃するには、下記の点に注意して別の水槽でコイを飼育することが大切です。
・外敵からの保護
・pH調整
・空気を送る
・水槽内の確認
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長期休み中という悪条件の中、お客様より「期待値の範囲」との評価をいただきました。小さい水槽での保全は、水温や個体の密度が高いので、次回から改善していきます!水槽やため池の清掃でお困りの方は東産業CSV課までお気軽にお問い合わせください!
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とら (=´ω`=)